デュベカバーのシワが取れない理由
「デュベカバーのシワが取れていない」というご指摘は、リネンサプライで最も多いクレームのひとつです。シーツは平らなのでロールアイロナーできれいに伸びますが、デュベカバーは袋状なので、同じようにはいきません。
なぜデュベだけシワが残るのか
ロールアイロナー(大型のプレス機)は、生地を熱したローラーで挟んで伸ばします。1枚ものであれば表と裏の両面が同時に押されますが、袋状のデュベカバーは、内側の面がどこにも触れません。さらに、袋の中に空気が残ると、その部分だけ膨らんでローラーの圧が抜けます。
もうひとつは脱水です。脱水が強すぎると、生地が絞られた形のまま乾いてしまい、深い折りジワが入ります。この状態でアイロナーに通しても、いったん付いた折り目は完全には消えません。
効くのは温度でも圧力でもなく、水分量です
アイロナーは、生地に残った水分が蒸気になるときの力で繊維を伸ばしています。つまり乾きすぎた状態で通しても伸びません。脱水後の残留水分が少なすぎると、いくらローラーの温度を上げてもシワは取れず、生地だけが傷みます。
逆に水分が多すぎると、1回では乾ききらず、湿ったまま畳むことになります。湿ったまま積むと、翌日には臭いが出ます。脱水の強さと時間は、この2つの間の狭い範囲を狙って設定します。
当社でやっていること
- デュベは別の工程に分けます。シーツと同じ流れに混ぜると、脱水の設定がどちらかに寄ってしまいます
- 投入時に空気を抜きます。袋の中の空気が残ったままローラーへ入れると、その部分の圧が抜けます
- 仕上げ後にもう一度見ます。入荷時・洗浄後・仕上げ・出荷前の4段階の検品のうち、デュベは仕上げ後の確認が要になります
それでも残るシワがあります
生地の組成によって、シワの取れやすさは大きく変わります。綿100%は風合いがよい代わりに、シワが残りやすい。ポリエステルの混率を上げるとシワは取れやすくなりますが、肌触りは落ちます。
ここは工場の努力ではなく、生地の選択の問題です。いまお使いのリネンでシワが気になる場合、洗い方を変えても限界があります。買い替えのタイミングで組成を見直すほうが早いことがあります。当社は、お客様がすでにお持ちのリネンを洗う形でもお受けしていますので、いまの生地でどこまで行けるか、実際に洗ってお見せすることもできます。
ご相談は 03-6823-4721、またはご相談フォームからどうぞ。工場は実際に見にきていただけます。