リネンを自社で洗う場合と外注する場合の比較
客室数の少ない施設では、シーツやタオルを自分たちで洗っているところが少なくありません。それが間違いだとは思いません。実際、その規模で外に出すと割高になる場合があります。
このページの要点
- 自分で洗うか外に出すかは、洗剤代と水道代だけでは比べられません。洗う・干す・畳む・シワを伸ばす・在庫を数える作業の時間を、1か月ぶん数えるところから始めます。
- 外に出すことを考えはじめるきっかけで多いのは、満室の日に洗濯が追いつかなくなったとき、洗濯のために人を雇うとき、洗濯機の買い替えを検討するときです。
- 一部の品目だけを外に出すこともできます。当社は月額5万円(税別)からお受けしています。
ただ、判断の材料が「洗剤代と水道代」だけになっていることがあります。実際にかかっているのはそれだけではありません。何にどれだけ時間がかかっているかを、一度数えてみるためのページです。
自社で洗う場合にかかる費用と手間
自社で洗う場合の費用として思い浮かぶのは、洗剤・水道・電気あたりだと思います。 実際にはこれらが乗ります。
| かかっているもの | 見落とされやすい理由 |
|---|---|
| 洗濯・乾燥・たたみの人件費 | スタッフの仕事に含まれているため、費用として計上されていないことが多い。ここが最大の項目です。 |
| リネンの購入費 | 買い替えは数年に一度なので、月の費用として意識されにくい。枚数×単価÷使用年数が毎月かかっています。 |
| 洗濯機・乾燥機の購入と修理 | 業務量で回すと家庭用は数年で壊れます。買い替えと修理の費用が周期的に出ます。 |
| 予備の在庫 | 洗濯中に使う分が必要なので、客室数の2〜3倍の枚数を持つことになります。保管場所も要ります。 |
| 洗い直し・買い足し | 落ちなかった、破れた、足りなくなった。急ぎで買い足す分は定価に近くなります。 |
| 気にしている時間 | 費用には出ませんが、満室の日に洗濯が回るかを気にし続ける負担があります。 |
洗濯・乾燥・たたみにかかる時間を確認
金額より先に時間を数えるのをおすすめします。金額は施設によって差が大きいのに対して、 時間はどこでもだいたい同じだけかかるからです。
回収・洗濯・乾燥・たたみ・収納を合わせた、1室ぶんの手が動いている時間です。機械が回っている時間は含みません。
1か月あたり
—時間
最低賃金(東京都 1,226円/2026年8月時点)で計算すると — 相当の人手がかかっています。
洗剤・水道・電気・リネンの買い替え・機械の修理は含んでいません。 それらを足した額と、リネンサプライの月額を比べることになります。 当社は月額5万円からお受けしています。
この時間が「他のことに使えたはずの時間」かどうかは、施設によって違います。 手が空いている時間に回せているなら、自社で洗うほうが安上がりです。 清掃や接客を削って洗濯に回しているなら、話は変わります。
自社で洗うほうがよい場合
先に書きます。次に当てはまるなら、無理に外に出す必要はありません。
稼働が低く、枚数が少ない
週に数室しか動いていないなら、最低利用額のほうが高くつきます。当社の下限は月5万円です。
空き時間に回せている
洗濯のために人を増やしていない、他の仕事を削っていないなら、実質の追加費用は光熱費だけです。
洗い方にこだわりがある
寝具にこだわりがあり、洗い方まで自分たちで決めたい施設があります。それは外に出して失われるものです。
リネンの外注を検討するタイミング
外に出すことを考えはじめるきっかけ
満室の日に洗濯が追いつかなくなった
一番多いきっかけです。稼働が上がるほど洗濯の負荷も上がるので、繁忙期に限界が来ます。
洗濯のために人を雇った・雇おうとしている
人を1人増やす費用と、外に出す費用を並べる段階です。ここは数字で比べられます。
洗濯機が壊れて、買い替えを検討している
設備投資の判断が要るタイミングは、外に出すかを考え直す自然な節目です。
館が増えた・増やす予定がある
1館なら回っていた作業が、2館になると急に破綻します。枚数がまとまると1枚あたりも下がります。
仕上がりに差がついてきた
家庭用の洗濯機は40°C前後までしか上がりません。皮脂は温度が上がるほど落ちるので、黄ばみは高温で洗える設備との差が出やすいところです。シーツの黄ばみはなぜ落ちないのかに書きました。
当社は月額5万円からお受けしています。客室数が少なくても、品目を絞っても構いません。 2tトラックが入れない立地のためのハイエース便もあります。 詳しくは民泊・小規模施設の方へをご覧ください。
営業部長が直接お受けします
ご相談は、営業部長が直接うかがいます。客室数と品目さえ教えていただければ、 お受けできるかどうかはその場でお答えできます。 できないことを、できるとは言いません。
このページの根拠
- 旅館業法(昭和23年法律第138号) 第4条が「換気、採光、照明、防湿及び清潔その他宿泊者の衛生に必要な措置」を営業者の義務としている。第2条第5項は「宿泊」を「寝具を使用して施設を利用すること」と定義している(e-Gov 法令検索・2026-09-18 取得)。
よくいただくご質問
洗剤代と水道代だけで比べてはいけないのですか?
それだけでは判断できません。洗う・干す・畳む・シワを伸ばす・在庫を数えるという作業の時間が抜けているためです。1か月に手が動いている時間を数えると、比べられる形になります。
自分で洗ったほうが安く済むのはどんな場合ですか?
客室数が少なく、稼働が安定していて、洗濯を担当する人の時間に余裕がある場合です。逆に、繁忙期に人を増やす必要が出た時点で、比較の前提が変わります。
一部だけ外に出すことはできますか?
できます。シーツ類だけ、タオル類だけという形でもお受けしています。品目を絞っても、月額5万円(税別)からという下限は変わりません。
家庭用の洗濯機では落ちない汚れがありますか?
皮脂由来の黄ばみは、温度が上がるほど落ちやすくなります。家庭用の洗濯機は40°C前後までしか上がらないのに対し、当社は高温で洗うものを80°C以上で洗っています。
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