Reading Your Invoice

請求書の読み方

毎月届く請求書を、金額の合計だけ見て処理していませんか。リネンの請求書は、どこが高いのかが分かりにくい形をしています。品目ごとの単価と枚数、配送費、追加分が別々の行に散っているためです。

この記事は、いまお使いの業者の請求書を読み解くための手順です。読んだ結果「いまのままでよい」という結論でも構いません。他社と比べるときに何を揃えればよいかまで書きます。

Five Numbers

見るべき5つの数字

  1. 01 1室あたりの月額 総額 ÷ 客室数。比較できる唯一の共通単位です
  2. 02 品目ごとの単価 シーツ・デュベ・枕カバー・タオルで1枚いくらか
  3. 03 枚数 実際に使った枚数か、契約上の最低枚数か
  4. 04 配送費 回数 × 1回あたり。総額に効くのに見えにくいところ
  5. 05 それ以外の行 破損・紛失・特急便・季節品の入替など
Per Room

まず「1室あたり」に直す

請求書を他社と比べようとして、合計金額だけを並べても意味がありません。客室数も稼働も違うからです。 総額を客室数で割って、1室あたり月いくらかに直してください。 これが唯一、規模の違う施設どうしでも比べられる単位です。

ここで気をつけることが1つあります。客室数で割るのか、実際に動いた室数で割るのかです。 稼働6割の施設で全室数で割ると、1室あたりは実態より安く見えます。 比較のときは、両方を出しておくと話が早くなります。

出す数字 計算 何が分かるか
1室あたり(全室) 月額 ÷ 全客室数 施設の規模あたりの負担
1室あたり(稼働) 月額 ÷ 月間の延べ稼働室数 1泊売るごとにかかるリネン費

後者は、客室単価(ADR)と並べると意味が出ます。1泊の売上に対してリネン費が何%かが分かり、 値上げの話が来たときに、受け入れられる幅かどうかを自分で判断できるようになります。

Line by Line

行ごとに何を確かめるか

品目の単価 ─ 同じ品目が複数行に分かれていないか

シーツがサイズ別に分かれている、デュベカバーとインナーが別行になっている、といった形です。分かれていること自体は正しいのですが、合算せずに1行ずつ見ると単価が安く見えます。品目をまとめて、1室を1回仕上げるのに何円かかっているかを出してください。

枚数 ─ 使った枚数か、最低保証枚数か

契約に最低枚数がある場合、稼働が落ちた月でもその枚数ぶん請求されます。閑散期の請求書を1枚見ると分かります。稼働が半分に落ちたのに請求が半分にならないなら、最低保証が効いています。良し悪しではなく、契約がそういう形だというだけです。ただし波の大きい施設では負担になります。

配送費 ─ 回数を減らせば下がるのか

配送費が別建てなら、回数×単価で計算されているはずです。ここは集配回数を1回減らすといくら下がるかを聞けば、すぐ分かります。品目単価に溶かし込まれている契約もあり、その場合は回数を減らしても総額が変わりません。どちらの形かを知っておくと、繁忙期・閑散期の調整ができます。

破損・紛失 ─ 何をもって紛失とするか

出した枚数と戻った枚数の差を紛失として計上する契約が一般的です。確かめるのは数え方と、いつ確定するかです。月内で相殺されるのか、翌月に繰り越すのか。客室に残ったまま翌月に戻ってくる分が毎月紛失計上されていると、実態より多く払うことになります。

特急・別便 ─ どの条件で発生するか

足りなくなって追加を頼んだときの費用です。年間で何回発生しているかを数えてください。毎月出ているなら、それは臨時ではなく、契約している枚数か集配回数が実態に合っていないという意味です。契約自体を見直すほうが安くなります。

季節品の入替 ─ 年に何度、いくらか

夏冬の掛け物入替などがある場合、その月だけ請求が跳ねます。月次の平均を出すときは、12か月ぶんを平均してください。1か月だけ見て比べると判断を誤ります。

When Prices Rise

値上げの連絡が来たとき

水道光熱費と人件費が上がっているので、値上げ自体はどの工場でも起きます。 問題は幅と、根拠が説明されるかどうかです。次の3つを聞けば、話が具体的になります。

01

何が上がったのか

水道光熱費なのか、人件費なのか、配送燃料なのか。品目単価と配送費のどちらに乗るかが変わります。

02

前回はいつ、何%だったか

改定の履歴が分かると、今回が例外なのか継続的な流れなのかが判断できます。

03

条件を変えれば据え置けるか

集配回数、品目、納品時の作業範囲。動かせるところがあれば、値上げを飲まずに総額を保てることがあります。

これらに答えが返ってこない場合でも、すぐ乗り換える必要はありません。 他社の見積りを1本取って並べてみると、いまの金額が妥当かどうかが分かります。 妥当だと分かれば、それはそれで安心して続けられます。

Fair Comparison

他社と比べるときに揃えるもの

条件が違う見積りを並べても比べられません。次の6つを揃えて依頼してください。 どの会社に頼むにせよ、これが揃っていれば同じ土俵の数字が返ってきます。

揃えるもの 揃えないとどうなるか
客室数と、実際の稼働 全室で計算した見積りと、稼働で計算した見積りが混ざり、安いほうが優れて見えます
品目と、それぞれの枚数 バスマットやナイトウェアの有無で総額が変わります
集配の回数 配送費が大きく動きます。週2回と毎日では別の商売になります
納品時にどこまでやるか カートの差し替えまでか、棚入れまでか。ここは作業時間そのものです
搬入経路(車の大きさ・階数) 大型車が入らない立地は、後から条件が変わることがあります
リネンの所有者 借りるのか、自社所有のものを洗ってもらうのかで、金額の性質が変わります

当社の場合、この6つが分かれば見積りが出せます。全部そろっていなくても構いません。 料金の決まり方は料金のページに、 切り替えの手順はリネンサプライの乗り換えにまとめています。

いまの請求書を1枚お見せいただければ、同じ条件で並べた見積りをお出しします。読み方だけ知りたいというご相談でも構いません。

Note

この記事について

特定の会社の請求のしかたを問題にするものではありません。ここに書いたのは、 リネンサプライという商売の構造上、請求書がそういう形になるという話です。 当社の請求書も同じ構造をしています。だからこそ、読み方を知っておくと、 どこに頼んでいても損をしません。

営業部長が直接お受けします

ご相談は、営業部長が直接うかがいます。客室数と品目さえ教えていただければ、 お受けできるかどうかはその場でお答えできます。 できないことを、できるとは言いません。

お見積りは無料です

客室数と現在の状況をうかがえば、概算の金額をご提示できます。

1営業日以内にご連絡します