What is Linen Supply

リネンサプライとは

リネンサプライとは、シーツやタオルなどのリネン類を買わずに借りて使う仕組みのことです。業者が製品を用意し、使い終わったものを回収して洗い、また届ける。これを繰り返します。

ホテルや旅館では当たり前に使われている仕組みですが、「クリーニングと何が違うのか」「なぜ買わないほうが安いのか」は、あまり説明されていません。東京都足立区でリネン工場を運営している立場から、実際のところを書きます。

Difference

クリーニングとの違いは「誰のものか」

いちばんの違いは、洗う技術ではなくリネンの持ち主が誰かです。

01

クリーニング

お客様が持っているものを預かって洗い、同じものをお返しします。買うのも、傷んだときに買い替えるのも、枚数を管理するのもお客様です。

02

リネンサプライ

業者が持っているものをお貸しします。洗って戻ってきた同じ枚数をお届けするので、必ずしも「昨日出したその1枚」が返るわけではありません。買い替えも枚数の管理も業者側の仕事です。

この違いから、実務でいくつかの差が出ます。購入費がかからない在庫を数えなくていい傷んだものは黙って入れ替わる。 逆に、指定の柄や特注品を使いたい場合は、業者と相談して用意する形になります。

Economics

なぜ「借りる」ほうが成り立つのか

買うより借りるほうが安く見えるのは不思議に思えますが、理由は単純で、 1枚のリネンが何度も使われるからです。

ホテルが自分で買うと、その1枚はそのホテルの中でしか使われません。 一方リネンサプライでは、業者が枚数をまとめて持ち、複数の施設で回します。 洗う設備も、たたむ工程も、配送の便も、まとめるほど1枚あたりの負担が下がります。 購入費を一度に払わず、使った分だけ月々払う形になるのも、資金繰りの面で効きます。

ただし「まとめるほど安くなる」という性質は、裏を返せば まとまらない施設が断られやすいということでもあります。 客室数が少ない、道が狭くて大きなトラックが入れない、週によって必要枚数が変わる。 こうした施設が対象外になりがちなのは、この仕組みが理由です。

民泊・ゲストハウス・小規模ホテルのリネンサプライでは、 そのあたりをどう受けているかを書いています。 規模の大きい会社と地域の工場で何が違うのかは 大手と地域工場、どちらを選ぶかにまとめました。

Process

実際に何が行われているか

回収したリネンが戻ってくるまでに、工場では次のことをしています。

  1. 01 回収 使用済みのリネンをお預かりします
  2. 02 入荷時検品 破損・シミを記録し、処理を分けます
  3. 03 洗浄 高温で洗うものは80°C以上
  4. 04 洗浄後チェック 残った汚れは再洗浄に回します
  5. 05 仕上げ ロールアイロナーで伸ばして畳みます
  6. 06 仕上げ検品 シワ・折り・仕上がりを見ます
  7. 07 出荷前確認 数量と品目を照合します
  8. 08 納品 カートの差し替え・棚入れまで

印の4段階で検品しています(入荷時・洗浄後・仕上げ・出荷前)。

01

入荷時の検品

回収したリネンの状態を確認し、破損やシミを記録します。ここで直すもの・入れ替えるものを仕分けます。

02

高温洗浄

高温で洗うことで、菌やウイルスを除去します。素材や汚れの種類に応じて洗剤と工程を選びます。

03

ロールアイロナー仕上げ

シーツやカバー類は、熱を持ったロールに通して仕上げます。客室でそのまま使える状態にするための工程です。

04

仕上げ検品と出荷前確認

折り目やしわ、異物の付着を確認したうえで、施設ごとに仕分けて出荷します。

ネットで工場見学では、この工程を写真でご覧いただけます。

Contract

契約するとき、実際に決めること

「リネンサプライを頼む」と決めたあと、具体的に何を決めるのか。おおむね次の4つです。

01

品目

ベッドシーツ、デュベカバー、枕カバー、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、ナイトウェア、スタッフユニフォーム。どれを借りるかを決めます。

02

サイズ

ベッドシーツとデュベカバーは、幅1200mm×長さ1200mm 〜 幅3000mm×長さ2600mm の範囲で客室の仕様に合わせます。シングルからキングまで、ベッドの実寸で決まります。

03

たたみ方

現場のオペレーションに直結する部分です。フェイスタオルは4つ折りでお届けしています。他の品目については、ご希望をうかがって調整します。

04

配送の頻度

毎日か、週に数回か。保管スペースが狭いほど回数を増やす形になります。ここが料金にも直結します。

料金は、この4つの組み合わせ(品目ごとの単価 × 枚数 + 配送の距離と頻度)で決まります。 詳しくは対応リネン・料金例をご覧ください。 リネンそのもの(種類・必要枚数・交換の時期)については ホテルリネンとはで説明しています。

Checklist

業者を選ぶときに見るところ

どこに頼んでも同じに見えますが、実際に差が出るのは次の点です。

自社の工場を持っているか

外注している場合、洗浄の条件や納期を業者が自分で決められません。工場を持っているかどうかは、見学を申し込めば分かります。

洗浄温度を答えられるか

衛生の根拠になる数字です。当社は、高温洗浄が必要なものは80°C以上で洗っています(品目と素材によって条件を変えています)。数字で答えられない場合は、確認する価値があります。

工場からの距離

配送費に直結し、急に足りなくなったときの対応速度も変わります。当社は東京都足立区鹿浜の工場から、東京・埼玉・千葉・神奈川へお届けしています。

配送車が建物まで来られるか

意外に多い断られ方です。2tトラックが前提の業者では、道幅や荷捌きスペースの問題で対象外になることがあります。当社はハイエースでの配送便も運行しています。

注文と請求がどう届くか

紙の注文書と納品書を保管し続けるのは、少人数の施設ほど負担になります。当社は自社開発のWeb発注システムで、注文数・納品数・返品数・ご請求予定額をその場で確認できます。FAXでのご注文もこれまでどおり承ります。

お見積りは無料です

客室数と現在の状況をうかがえば、概算の金額をご提示できます。
「まだ検討段階」「他社と比べたい」という段階でも構いません。

1営業日以内にご連絡します