タオルがごわつく・吸わない・臭う、3つの原因

この記事の要点

  • 原因は3つに分かれます。ごわつくのはパイルが寝ている(乾燥のかけすぎ)、吸わないのは油分の膜が残っている(柔軟剤・洗剤のすすぎ残り)、臭いが戻るのは菌が死んでいない(40℃程度では死なない)
  • 柔軟剤は繊維を油の膜で覆って吸水力を落とすので、ホテルのタオルには使いません。洗剤を増やすほど吸わなくなります
  • 吸水力は沈降試験で分かります。乾いたタオルを水に浮かべて数秒で沈めば十分、30秒浮いたままなら膜が残っています
  • 当社は高温で洗ってよい品目を80℃以上で洗い、洗い上がりを濡れたまま滞留させません。施設側では使用済みを濡れたまま密閉しないことが効きます
  • タオルは消耗品です。パイルが摩耗すると吸水力も風合いも戻らないので、入荷時の検品で分けて毎月状態をお伝えしています

タオルが硬い、水を吸わない、洗っても臭いが戻る。ホテルでは客室に置く直前に気づくため、現場の負担が大きいところです。原因は3つに分かれ、それぞれ対処が違います。

1. ごわつく ─ 繊維が寝ている

タオルが柔らかいのは、パイル(輪っかになった糸)が立っているからです。洗濯と乾燥を繰り返すとパイルが寝て、硬く感じるようになります。

寝てしまう原因の多くは乾燥のかけすぎです。完全に乾ききってから、さらに熱を当て続けると、繊維から水分が抜けきってパイルが固まります。当社では乾燥の時間を品目ごとに変え、乾きすぎる前に止めています。

柔軟剤で一時的に柔らかくすることもできますが、柔軟剤は繊維を油の膜で覆うので、吸水力が落ちます。ホテルのタオルで柔軟剤を使わないのはこのためです。

2. 水を吸わない ─ 油分が残っている

新品のタオルが水を弾くのは、製造時の糊が残っているためで、数回洗えば取れます。問題は使っているうちに吸わなくなるケースです。

これは前述の柔軟剤か、洗剤のすすぎ残りが原因です。洗剤の界面活性剤が繊維に残ると、同じように膜になります。洗剤を増やすほど、この問題は悪化します。

吸水力は数字で判断できます。乾いたタオルを水に浮かべて、沈み始めるまでの秒数を測る方法(沈降試験)が簡便です。数秒で沈めば十分、30秒浮いたままなら膜が残っています。

3. 臭いが戻る ─ 菌が残っている

洗ったばかりは無臭なのに、湿ると臭う。これは菌が死んでいない状態です。生乾きの臭いの元になる菌は、40℃程度の洗濯では死にません。

当社では、高温で洗ってよい品目は80℃以上で洗浄しています。温度が上がれば菌は死にます。そのうえで、乾燥まで滞留させずに流すことが大事です。洗い上がったものを濡れたまま置くと、そこで再び増えます。

施設側でできることは、使用済みを濡れたまま密閉しないこと。回収までの間、風の通る場所に置いていただくだけで、だいぶ変わります。

タオルは消耗品です

正直なところ、どれだけ丁寧に洗っても、タオルには寿命があります。パイルが摩耗して短くなると、吸水力も風合いも戻りません。無理に処理を強めると、今度は破れます。

当社では入荷時の検品でこうしたものを分け、状態をお伝えしています。「まだ使える」と「もう替えたほうがよい」を毎月お伝えするほうが、結果として客室の質は保てます。

タオルを含む対応品目は取扱商品に、洗い方の全体像は品質への取り組みにまとめています。

同じことでお困りでしたら、一度お話をうかがえればと思います。お受けできるかどうかは、客室数と品目をうかがえばその場でお答えします。

この記事を書いている工場について

おもてなしリネンサプライ(おもてなしロボティクス株式会社)は、東京都足立区鹿浜の自社工場で ホテル・旅館・民泊向けのリネンサプライを行っています。1日2t以上、6施設ぶんを毎日洗う工場です。 高温で洗うものは80°C以上。入荷時・洗浄後・仕上げ・出荷前の4段階で検品しています。 対応エリアは東京・埼玉、月額5万円からお受けしています。

工場の作り方、 品質への取り組み、 営業許可と届出を公開しています。 お急ぎのご相談は 03-6823-4721(平日 9:00〜18:00)へどうぞ。

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