リネン業者の見積りで聞く5つ
この記事の要点
- 1枚あたりの単価に相場はなく、部屋数・集配の回数・集配の場所・集配の作業時間の4つで動きます。同じ60室でも倍近く変わります
- 見積りを受け取ったら聞くのは5つ。何が含まれるか、別に請求されるもの、最低利用額、解約の申し出期限、リネンの所有者
- 単価が安く別途請求の項目が多い見積りは、実際の請求額が読めません。繁忙期に追加が効かない契約枚数固定の条件も先に詰めておきます
- 当社は足立区鹿浜の工場から東京・埼玉へお届けしています。範囲外の施設や、複数県にまたがる多数の施設は全国拠点のある会社のほうが合うことがあります
リネンの業者を何社か当たって、見積りを並べたところで手が止まる。よくある場面だと思います。単価表だけでは比べられません。会社ごとに、その金額に何が含まれているかが違うからです。工場の側から、見るべきところを書きます。
単価に相場はありません
「シーツ1枚いくらが相場ですか」と聞かれることがありますが、1枚あたりの単価は施設の条件で動きます。当社の場合、次の4つで変わります。
- 部屋数。多いほど1枚あたりは下がります
- 集配の回数。週2回より毎日のほうが上がります
- 集配の場所。工場から遠い、大型車が入らない立地は上がります
- 集配にかかる作業時間。カートの差し替えまでか、棚入れまでか
ですので、同じ60室でも条件が違えば倍近く変わります。他社の見積りを比べるときも、この4つが揃っているかを先に確かめてください。1社だけ集配回数が少ない前提で作られていれば、金額が安く見えるのは当然です。
見積りを受け取ったら、この5つを聞いてください
- この金額に何が含まれますか。リネンのレンタル料、集配送料、検品、システム利用料。どれが別建てかを一覧で出してもらいます
- 別に請求されるものは何がありますか。緊急便、紛失・破損の弁償、特注品の型代、事務手数料。ここが多い会社ほど、請求書は見積りから離れていきます
- 最低利用額はいくらですか。小規模な施設では、単価より先にこちらで対象外になります
- 解約するとき、いつまでに言えばよいですか。3か月前、6か月前と会社によって違います。契約時にいちばん軽く見られて、いちばん効いてくる条件です
- いま使っているリネンは、誰の持ち物になりますか。レンタルなのか、こちらの所有物を洗ってもらう形なのか。すでにご購入済みのものがあるなら、それをそのまま洗える会社かどうかで、切り替えの費用が変わります
4番と5番は、次に乗り換えるときの費用を決める条件です。入るときに確かめておかないと、出るときに動けなくなります。詳しくはリネンサプライの乗り換えにまとめています。
「安い」が後で高くなる型
単価が安く、別途請求の項目が多い見積りは、実際の請求額が読めません。毎月の請求書に見覚えのない行が出るたびに、確認の電話をかけることになります。請求書の読み方で、1室あたりに直して確かめる方法を書きました。金額そのものより、先に読めるかどうかのほうが効きます。
もう一つは、繁忙期に足りなくなる型です。契約枚数が固定で、追加が効かない条件だと、満室の週に自分で洗うことになります。稼働の波が大きい施設ほど、ここを先に詰めておいてください。
大手と地域の工場、どちらがよいか
全国に拠点がある会社は、複数の施設を運営している場合に窓口が1つで済みます。一方で、配送は2tトラックが前提で、まとまった枚数を一度に流す仕組みで成り立っています。客室数が少ない、道が狭い、量が読めない施設が断られるのは、担当者の判断ではなく工場の構造がそうなっているためです。詳しくは大手と地域工場、どちらを選ぶかに整理しました。
正直に書くと、当社が向かない施設もあります
当社は東京都足立区鹿浜に自社工場があり、東京・埼玉へお届けしています。この範囲から外れる施設は、配送の時間が伸びるぶん割高になります。複数県にまたがって多数の施設を運営されている場合も、全国拠点のある会社のほうが合うことがあります。
逆に、客室数が少ない、路地の奥で大型車が入らない、必要枚数が週ごとに変わる、といった理由で断られてきた施設は、当社が受けている形そのものです。最低のご利用額は月額5万円から、工場は見にきていただけます。ネットで工場見学もご用意しています。